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投稿者: 管理者

【気象予報士になって20年。初めてなぜサイズアップしたのかわからなかった波】


日本に波をもたらす最も典型的な温帯低気圧。

天気図上では「低」マークに赤い温暖前線と青い寒冷前線を伴なって漢字の「入」という形に似ている。


2021年11月8日は二つの温帯低気圧が日本海と太平洋に入り、二日後にサイズアップかと予測したが実際は8日午後には東日本太平洋側は大きくサイズアップし始めた。

納得が行かない!



翌9日の実況天気図を調べると、二つの低気圧のうち太平洋側(8日1004hPa)は関東沖で前線を失い低気圧よりレベルの低い低圧部(9日1006hPa)扱いになっている。

波の周期とサイズ(湘南平塚)は、8日昼周期7秒、午後8秒、夜9秒と波長はのび、波高は8日16時がピークの126.5㎝。

翌9日も周期9秒台で波高1m台をキープした。

なんと周期10秒波高1mとは台風波なのだ!


漢字「入」型の温帯低気圧の温暖前線と寒冷前線に挟まれた三角部分を「スカート」と呼ぶ。

昔の予報官は「スカートの中は湿っている」と品が良くない言い方をしたものだが、ちょうど9日の天気図は日本海側の低気圧の前線が伸び、スカート部分が拡大して太平洋側の低圧部がのみ込まれた形。


そこで私の仮説はこう。

「弱まった低圧部が別の低気圧のスカートの中の暖かく湿った環境で熱帯低気圧の性格を持った」のではないか。

9日の雲画像を見ると、南岸の低圧部はただの低圧部には見えない濃密な積乱雲だったから、あえて命名するなら「熱帯低気圧性低圧部」。





TBSアナウンサーで、唯一気象予報士の資格を持ちサーフィン命で湘南に移住、TBS屈指の遠距離通勤者。
低気圧の位置で自分の予定を決めるくらい、天気とサーフィンのことしか考えていない。
海でお目にかかったら波の事聞いてください!



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| 波浪コラム | 05:00 AM |






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