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【史上初だった「台風のない七月」】


基本的な話、熱帯擾乱(台風や熱帯低気圧)は北半球では反時計回り、南半球では時計回りの渦をなす。

赤道を超えて移動できる台風はない。


赤道は地球の自転の遠心力が一番かかっている場所(体重も赤道直下で測ると一円玉一枚分軽くなるとか)。

この遠心力が南北で渦の回転が違える「コリオリの力」となる。

つまり赤道付近(緯度南北5度くらい)は台風が生まれない。


台風が生まれやすい場所は赤道から少し北、フィリピンあたりで、ここは貿易風(東風)が吹いている場所。


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【2020年台風10号はなぜ思ったほど狂暴化しなかったか?】


気象庁は、台風10号が発生した時から「過去に例のない勢力になる」「特別警報を出す可能性がある」等として異例の呼びかけを行ったが、結果として特別警報に至らない発達度にとどまった。


2020年9月1日の夜。

日本の遥か南で発生し48時間後には「強い」勢力になり、9号とほぼ変わらず九州西海上を北上するコース。

海水温が水深50mまで27℃以上の暖かさの為、約1.5日先を行く9号と同じコースを辿っても9号が海水をかき混ぜきれず「海面水温は高いままなので発達度が早い」これが気象庁の見立て。

4日3時には非常に強い勢力で北緯20度を超え、4日21時に920hPaで猛烈な勢力と見立て通りの発達だがウネリは太平洋側に届いていない(9号のウネリはあった)。

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【2024年五輪タヒチチョープーのスラブ波…女子はどうするんだろう?】


道具と技術の進歩、チャレンジ精神の向上でこれまで乗れない(乗る事のなかった)波が次々と開拓されている。

「スラブ波」もその一つ。

スラブ(slab)とは「板、厚いもの」という意味。


ウネリは海の深い所を進んでいるうちは速度に変化は見られないが、波長(波のトップからトップまたはボトムからボトムまでの距離)の半分の長さの水深になるとウネリは「海底を感じ始める」。

波長50mのウネリなら海の深さが25mになると速度が遅くなる。

後ろから来る波は前の波がスピードダウンしたぶん覆いかぶさるのでサイズが上がりこらえ切れなくなるとブレイク、これがサーフだ。


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【気象研究所発表「台風この40年で接近増え、強く、遅くなった」…気候変動下の台風の特徴とはこれか】


サーフィン史上初めてのオリンピックが延期された2020年7月は、観測史上初の台風のない7月だった。

そのため大会延期でよかったという声も。

1981~2010年では年間26個発生し11個接近というのが常識だった。


海面水温が上がると発生数よりもコース、勢力、移動速度にまず変化がみられるようになってきた。

コースは2019年までの20年間は以前より西へ500㎞、北へ300㎞張り出すようなコースを取りやすくなった。


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【冷たい海水で生きるサンマが不漁、どおりでサンマが高いわけだ。】


2020年9月1日気象庁の報道発表は「8月の日本の南を中心とした海域の海面水温は平年よりかなり高くなり、特に関東南東方・四国・東海沖・沖縄の東では解析値のある1982年以降で最も高くなった」というもの。

サンマが高級魚になるだけにとどまらない。


8月の月平均海面水温は関東南東方では29.3℃(平年差+1.6℃)、四国・東海沖では29.8℃(平年差+1.7℃)、沖縄の東では30.7℃(平年差+2.1℃)。台風は26℃以上の海面水温で発生し27℃以上の海水温度で発達する。


台風の役割は海をかき回して(サーファーの為に波を作り)、海面水温を下げる。


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【24時間以内に台風になる熱帯低気圧を「発達する熱帯低気圧」と呼ぶ】


2020年9月から、今後24時間以内に台風に発達すると予想される熱帯低気圧が日本に影響する恐れがある場合、台風と同じく5日(120時間)先まで予報が発表される事になる。


気候変動で海面水温が上昇し、日本近海まで27℃以上の海水温がほぼ当たり前になった近年、台風の卵である熱帯低気圧がビーチのすぐ近くで出来て数時間で台風に昇格し対策が間に合わないケースを避けるため。

2021年3月からは台風と同じく暴風域に入る確率も熱帯低気圧の段階から示す事になる。



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【富士山で雲がまとまり始めて風上から巻き始めたら5分で風かわる(神奈川県)】


どのポイントでも漁師さんの観天望気はよく当たる。


湘南の天気は富士山を見ればほとんど判るという漁師さんの話。

富士山は江の島から西に直線距離で70㎞の位置で、富士山(3776m)は上層の風に吹かれて雲が出来やすい。


天気は西から変わる事と、空の上層の風はこれから地面付近まで下りてくるので、西にある高い空の雲は予測に最適な要素。


湘南から見て富士山の頂上付近の雲が右に動けば南風、左に動けば北風、こちらに動いていれば西風が富士山にあるという判断。

南西の風が富士山で吹いている雲の流れならば、これから南西風がやってきて海は風波サイズアップする。


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【観測史上初2020年7月は台風が一つも出来なかった!】


サーフィン史上初めてのオリンピックが延期された7月なので記憶に残しやすい。

1951年からの観測史上1月から5月と11月と12月は台風が出来なかった記録がある。

しかし7月に台風が出来ないなんて!


台風は強烈な上昇流だから、そのすぐ隣の太平洋高気圧の上に下降流が発生し、押し付けられた気塊は高気圧を強めるので梅雨明けする。

2020年、梅雨明けが8月になる長梅雨の一因は台風が出来なかったからだ。

海面水温は平年より暖かくトランクスサーフィンは満喫できるエリアが多い。

つまり「暖かい海水温度は台風を発達させるが発生させるきっかけにはならない」という事。



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【蝦夷梅雨とは梅雨のないはずの北海道に梅雨前線がかかり愚図つく現象】


気象学上は小笠原諸島と北海道には梅雨がないとされている。

理由は梅雨の気圧配置が梅雨前線を挟んで南側に小笠原高気圧(太平洋高気圧とも言う)、北側にオホーツク海高気圧があってこの二つの高気圧の押合いによる摩擦が梅雨前線を作る。

押合いは必ず小笠原高気圧が勝って夏到来となる。

夏が近づくと北側のオホーツク海高気圧の日差しも強くなり、梅雨前線の南北の「温度差がなくなり」梅雨前線は北海道にはかからない仕組み。

稀にオホーツク海高気圧が寒気を伴い、かつ小笠原高気圧が強まらない場合、蝦夷梅雨は起きる。


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【台風は高気圧を強める役割も果たしている】


2020年は記録的に梅雨が長かった。

オリンピックがもし行われていたら猛暑の心配をよそに雨の中の開催となった筈。

西日本は明けてもいい天気も続くが、基本的に梅雨入り梅雨明けは「人間が決める」情報。

「令和2年7月豪雨」で被災した九州はほんの少しの雨でも災害の引き金になりかねない。


本当の梅雨入り梅雨明けは年末に科学的に再検証して訂正値を記録すればいいから、防災第一を考えて「梅雨明け」とは気象庁は言いにくい側面もある。


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