|
 |
性質とコンディション |
 岸辺、沖合にかぎらず海には必ず潮の流れ(カレント)がある。この潮の流れが波質を変えたり、サーファーに影響を与える。カレントは、干満、海底の地形、うねり、風、人工物(堤防、テトラ)などが原因で生まれる。サーファーにとってまず知っておきたいのはビーチブレイクでみられるリップカレント(離岸流)だ。うねりや波はブレイクするだけでなく多くの海水を岸辺に運んでいる。岸辺に運ばれた海水は反動で沖へ戻ろうとする、それが原因で沖へ向かう帯状の潮の流れになる。波が小さいときは危険度は少ないが、波が大きくなったり、強風が吹いたりすると岸へ戻れないほどの流れになることもある。サーフィンするうえでカレントの性質や存在を見極めることは安全性を高めるだけでなく、効率よくサーフィンする上でも重要な要素だ。 |
|
活用方法 |
 潮の流れで危険性が高いのは沖への急な流れ(リップカレント)と、テトラポッド、岩場などへ吸い込まれるような流れだ。波が大きくなれば沖へ向かう急な流れが必ず起きる。「ビギナーは大きな波には入らないように」という警告はこの沖へ向かう流れにのると危険だからだ。ただカレントの性質やそのサーフポイントのことをよく知る上級者はこの流れを使って効率よく沖へむかう。潮は水深の浅いところから深いところへ流れる性質がある。リップカレントがある場所は水深の深いところなので、そこは波がブレイクしづらいので沖へ出やすいのだ。リップカレントは沖合へある程度流れると弱くなるので流されてもあわてなければうまく岸に戻れることを憶えておこう。テトラや岩場への流れは複雑なのでビギナーは近づかないのが得策。 |
|
|
|