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サーフチェック |
 膝、腰といった小波のコンディションではサーフィン前に波を観察する必要はないかもしれない(できればしたほうがいいのだが)。だが、サイズが上がるにつれ観察することは大切な要素になる。これは良い波に乗るためと危険を回避するというふたつの理由からだ。どのピークの波がいいかんじなのか、セットの間隔はどのくらいなのか、波の数は充分か、また先に入っているサーファーのレベルはどうか、そんなことをチェックして自分が入っても乗れるかどうかを判断したりする。もっとつっこめば、潮が変わるまで待つとか、あまり質が良くなくても選べば乗れそうな空いたピークにポジションにするとかの判断だ。危険回避については、カレントやテトラのまわり、それから海底に隠れている岩などをチェックする。観察するクセをつけると、混んでいても乗れる波を見つけだす能力をつけることができる。 |
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緊急対処方法 |
 サーフィン中の大きな危険といえば怪我と漂流の2点があげられる。怪我は自分が怪我したときと相手に怪我をさせてしまう場合がある。どちらにしても軽い怪我なら最寄りの病院へ、また大きな怪我なら救急車の手配が必要だ。怪我をしやすいのは集中力をきらしたときが多い、波の小さいとき、なめてかかると大きな怪我をしやすいので注意。また自分が沖へ流され岸に戻れなくなったら、サーフボードは絶対離してはだめ、また体力を消耗しないためにも海につかる部分を極力少なくすることと風をまともに受けない工夫を考えよう。流された人を発見したり、友達が流されたらまず局番なしの118番(海上保安庁への緊急通報)へダイアルして事故の様子を伝えよう。自分が救助にむかうのは2重事故(救助に向かった人が事故に遭う)が起きないよう自信のある場合に限られる。 |
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自分がサーフィンを行う基準 |
 自分のサーフィンレベルを超えた海や波のコンディションでサーフィンを行うとき、概して事故は起きる。友達にひきづられたり、怖さがあるのに無理したりしないことが大切。特に怖いと思ったら絶対サーフィンはしないことだ、恐怖心があるままサーフィンすると危険性は高まる。例えば同じ頭ぐらいの波のサイズでも台風の場合その力は倍以上にある。巻かれたときの衝撃は普段の波とは全然違ってくる。見た目にまどわされて怖い思いをした経験を持つサーファーは多い。特に初めて入るポイントは良く海を観察したり、経験者に確認してから入るようにしたい。ビギナーが安全にサーフィンできるコンデイションは、ビーチブレイクで波のサイズが胸くらいまで、そして風が弱い、この3つが揃ったときになる。 |
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台風スウェル |
 台風の波でファンウェーブとなるのは、台風が陸地から遠く離れた場所にあり、風が弱く頭ぐらいのうねりだけが届くような状態だ。台風は陸地に近づけば近づくほど、風は強まり、波の数やサイズが増え危険性が高まっていくし、急に速度を速めたり予測の付かない動きをすることもある。台風の波でサーフィンを行うには予測力や気象の知識、サーフポイントでの経験が必要になってくる。ビギナークラスのサーファーは経験者や上級者が安全と判断できるような状況でない限り、サーフィンしない方がよい。 |
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海の知識 |
 サーフィンは人間の力ではどうにもならない自然のなかでのスポーツ。自分が遊ぶフィールドのことを良く知ることは大事だ。今日の波は膝腰など単純な情報を入手するだけでなく、大きな自然の動きがどういうものかを漠然でもいいから予測できたり、理解しておくことは、レベルアップにもつながる。なぜなら初級から中級、また中級から上級へとステップアップするにはより良い波に乗ること、またいろんな質の波に乗ることが必要だからだ。自分で天候や波の予測ができることはレベルアップにつながることをおぼえておこう。 |
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予測 |
 これから波は大きくなるのか、小さくなるのか、潮は引くのか満ちるのか、風は強くなるのか、弱くなるのか、風向きはどう変わるのか、雨はなど、天候や波の変化を予測したり頭に入れておけば、良い波に出会う確立は高くなる。潮がもう少し満ちてくればよくなるのに、引きすぎたダンパーでやってしまったり、風向きが急に変わる予報が出ているのに、知らないで風の合わないポイントでサーフィンしたりと、予測力や気象パターンを読む能力というのはいい波に出会うためには欠かせない。 |
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